流動性が高いことで自分たちの首を絞めているかもしれないことについて(採用にかかるコストが上がることで給与に反映しづらい構造になっている件)
在宅医療の分野では、看護師やPT・OT・STの転職・異動が比較的多いと言われることがあります。働き方が合わなかった、家庭の事情が変わった、など理由はさまざまです。転職そのものは悪いことではありませんが、業界全体で見たときに、人の動きが多いことが採用コストの増加につながり、結果として給与や待遇の改善に回せる原資を圧迫している可能性があります。
この記事では、その構造を煽らずに整理します。転職を検討している方が、事業所を見る際の視点として参考にしていただければと思います。
在宅医療分野で人の動きが多いと言われる背景
働き方の特性が関係しているケース
訪問看護・訪問リハビリの現場には、病院勤務とは異なる特有の働き方があります。これが合う・合わないは個人差が大きく、離職の一因になることがあります。
採用コストが上がるとはどういうことか
人が辞めれば、その分の採用活動が発生します。求人広告の掲載、人材紹介会社への手数料、面接や採用担当者の工数、そして新しく入った人への教育コストなど、目に見えにくい費用が積み重なります。採用と教育を繰り返すコストは、事業所の経営にとって小さくない負担になり得ます。
| 採用手法 | 費用の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 求人広告 | 中程度 | 掲載期間中は応募が来なくても費用が発生することが多い |
| 人材紹介 | 比較的高め | 採用が決まった時点で手数料が発生する仕組みが一般的 |
| リファラル(紹介) | 比較的低め | 既存スタッフの紹介による採用。件数は事業所によって差がある |
コストが給与や待遇に影響する可能性がある構造
もちろん、これはすべての事業所に当てはまるわけではありません。経営体力や方針、法人の規模によって状況は大きく異なります。人の定着が進んでいる事業所では、採用コストを教育体制や待遇改善に振り向けやすい、という見方もできます。
転職先を検討する際に見ておきたい視点
採用コストの構造を意識すると、求人票だけでは見えない部分に目が向きやすくなります。

まとめ
在宅医療分野の人の動きの多さは、働き方の特性やライフイベントなど複数の要因が絡んでいます。それが採用コストの増加を通じて、給与や待遇の改善しにくさにつながっている構造も否定できません。転職を考える際は、目先の条件だけでなく、教育体制や定着への取り組みといった事業所側の姿勢にも目を向けることが、長く働ける職場を見つける手がかりになります。

看護師 PT OT ST